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高 坂雄一 / 近況フォトアルバム

[No010/2006年5月5日、チョコレート色のクロクマ]

先ほど キャンプから帰ってきていつものランニングに出かけたのですが、なんと、野良猫ならず山猫(ボブキャット)に出会いました。シートン動物記とか宮 沢賢治の物語に出てくるアレです。 いつもの狐かと思ったら歩き方が猫みたいでした。で、近づくと後ろから車が。 急に停まってこっちに来るなですっ て 僕がボブキャットだろと言うと、そういま車の無線で村中に知らせたですと。ここではいまだに携帯電話が使えないので無線を使っています。 とりあ えず路の反対の脇を走り出すと山猫も一緒に併走始めました。距離5メートル、体長70センチくらいで耳の先は真っ黒でトトロのようにピンと立っていまし た その後私の目の前を横切って崖の下に下りていきました。写真は無いのですが、この辺には普通いない動物なんでお知らせまで。

またとても珍しいチョコレート色のクロクマ、シナモンベアの写真は明日アップします。おやすみなさい。

<追記>
最近村人がボブキャットを見たと言う話を数件聞いていたので、私もとっさにボブキャットだと思ってしまったのだが、就寝中「そういえばイエローナイフで見 たリンクすと同じ灰色だったなあ」と。

今朝調べてみるとボブキャットは体長はリンクスより長く(75〜125cm)なるが細身で軽い(7〜13kg)。学名がLynx rufusと言うだけあり毛皮が赤みを帯びたオレンジ色で、耳先のとがった毛が短く、尻尾が長い。BC州では南部からロッキー山脈付近に生息するためこ の辺りにはいないはず。

リンクスは体長80〜100cm、体重7〜18kgと大きい。全体的に灰色で耳先の黒い毛は5cmもあるが、尻尾はとても短い。足はとても長 く、カンジキウサギを捕獲するために手足の裏はやはりカンジキのように大きい。BC州の海岸部を除く全てに住んでいるので、この辺りに来るのはまぎれて しまったのだろうか。なんにせよ感動的な出会いであった。

さて本題のチョコレート色のクロクマであるが、クロクマは全て真っ黒ではない。胸に白い斑紋があったり、中には顔だけが白いものも確認されている。アルビ ノでは無くて、劣性遺伝子の為に白くなったカモーディーベア。
http://www.blue-moon.ca/mailmag/No029.html
手足の先だけ白いクロクマもいる。
http://www.blue-moon.ca/mailmag/No024.html

で、このチョコレート色のクロクマはシナモンベアと呼ばれておりとても珍しい。私も今まで2頭しか見たことが無かったのだが、今回は2頭もゆっくり観察で きた。

横向きで振り返っているのが子供らしい小さなシナモンベアで30分くらい10メートルくらいの距離で観察させてもらった。車を走らせ2キロほど 行くとなんともう一頭シナモンベアがいるではないか。こちらは成獣で大きい。良く見ると先ほどのものと同じ胸に白い斑点がある。多分コレだけ近くに いると言うことはこの熊は先ほどの母親ではないだろうか。想像するだけでわくわくしてきた。

おまけがクロクマの親子、母グマは木の後ろでゆっくりと草を食べており、2頭の子グマは興味津々とこちらを観察していた。通常母グマは子供が危険と感じて 危ないのだが殆ど気にかけていないようだった。

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http://mixi.jp/view_album.pl?id=446814&mode=photo

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